『玉帝の箱庭〜鳳麗国の双子皇子〜』 橘かおる

玉帝の箱庭〜鳳麗国の双子皇子〜

「おれにふたりの相手をしろと?」という帯の文句と「双子皇子」という設定に、3Pを予想してしまったのは自分だけではないと思います
ていうか、この設定だと最低でも三角関係は期待。
双子攻も三角関係も3Pも好物なので、ティーンズ向け文庫中華風ファンタジーみたいな粗筋はちょっとストライクゾーン外ながらも購入してしまいました。


攻受どちらかが双子、そして兄弟揃って同じ相手を好きに……という設定はとっても萌えツボなんですよ〜。
(葛藤の末片方を選ぶのもよし、両方まとめて受け入れて3Pカップル誕生もよし、既に別の片割れを選んだ過去が――な薄暗い話でもよしと、どの方向へ向かっても好きなパターン。)


双子皇子・耀慶と雄舜のうちどちらか一方を王に選ぶ役割を負わされ、異世界・鳳麗国に召喚されてしまった若きエリートサラリーマン智紀。
同人関係やオンラインでは割とある設定ですが、商業BLでは珍しい異世界トリップファンタジーものです。
そして「王に選ばれなかった方は命を失う」という前提が浮いて感じられるほど明るく軽い展開と、とんとん拍子に進む冒険。
さくさくと読めましたがBLなのに対象年齢低そうな感じがするのは何とも。
金雲(きんとうん)、如意棒、仙人、龍、女怪、麒麟と、ベタなネタや登場人物が次から次へと現れるのもいっそ納得ですよ。


智将型で冷静に口説く計算をする燿慶と武に優れ隙あらば手を出す気満々の雄舜。どちらの皇子も年下攻(18歳×25歳)らしく尻尾を振りまくりで一途に智紀に求愛してきます。
対する智紀は一見クール美人、実は神経が太く熱血型で順応力が高いというキャラ的には好きな系統なんですが、流されやす過ぎるというか男に求愛されることにまで順応早すぎというか。


最終的にはどちらも選ばず、というか両方選んでめでたく三人カップルで終わり、智紀の上半身と下半身に陣地分けをしてそれぞれが頑張るという方法でお初から3P展開
連携プレイはお手の物な手際のいい双子ですが、せっかくの3P設定なのに何故かあまりエロ度は高くなかったのがちょっと残念でした。
双子ゆえの協力的な責め方が悪かったのか、二人とも挿れていいよと誘うほど智紀に余裕があるのが悪かったのか……。(←順番にヤっただけで二本挿しじゃないですから念の為ww)


実力派エリートの智紀が、ある夜捕らわれた異世界・鳳麗国。
元の世界に帰るため智紀に課せられたのは次期王の選出だった。
候補は精悍な双子の皇子たち、耀慶と雄舜。
しかし選ばれなかった一方には未来がないと聞き、智紀は即断することができなかった。
結局、彼らとともに試練の旅に出ることになったものの、才気煥発、勇猛果敢なふたりは実に甲乙つけがたく、智紀の苦悩は深まるばかり。
しかも彼らは、常時全力で智紀を口説いてきて…。
雄大壮麗、中国風・ロマンティック幻想絵巻。 
【橘かおる / 甲田イリヤ  白泉社 花丸文庫  2008年3月】

2008-04-01
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イロモノとトンデモ設定を偏愛。
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